前回は 変数・定数 について書きました。
今回は データ型 について書いていこうと思います。
Contents
データ型とは
データ型とは、Swift に限らずプログラムで使う全てのデータには『型』というものがあり、変数や定数などを宣言する時にそのデータはどの型に分類されるのかを宣言するためのものです。今回はよく使う代表的な型をいくつか書いていきたいと思います。
データ型の種類
型名 | 和訳 | 例 |
---|---|---|
String | 文字列型 | var a:String = “hoge” |
Int | 整数型 | var a:Int = 1 |
Float Double | 浮動小数点型 | var a:Float = 3.14 var a:Double = 3.14 |
Bool | 真偽値型 | var a:Bool = true |
細かく分類すればもっとありますが、よく使う代表的な型はこのあたりかなと思います。
Int Float Double は、数値型とも言われます。
型推論とtype(of:)関数
型推論とは
型推論とは型を明示しないで宣言した場合、入れた値によって型が予測されて自動的に決められる機能です。前回の記事、変数・定数で書いている変数や定数はこの型推論によって自動的に型が決められています。
type(of:)関数 とは
type(of:)関数 の引数に変数や定数などを入れて実行すると、何型かを返してくれる関数です。
型を明示した宣言例と型推論を用いた宣言例
変数、定数名の後ろにコロン : を入力してから型名を入力して、その型に合った値を代入します。
変数、定数名:型名 = 値
//型推論
変数、定数名 = 値
print(type(of:変数や定数))
print関数 の引数に type(of: 変数名や定数名 ) とすると Xcode のコンソールに何型か出力されるので、調べたい時などによく使ってます。
String型
var a:String = "hoge" //文字列
//型推論
var a = "hoge"
print(type(of: a)) //String型
※ 文字列は、ダブルクォーテーション “ で文字列を括ります。
Int型
var b:Int = 1 //整数
//型推論
var b = 1
print(type(of: b)) //Int型
Float型 Double型
var c:Double = 3.14 //浮動小数点
print(type(of: c)) //Double型
//型推論
//少数の型推論はデフォルトでDouble型に推論するので、Float型にしたい場合は明示が必要.
var d = 3.14
print(type(of: d)) //Double型
var e:Float = 3.14 //Float型は明示しないとDouble型になる。
print(type(of: e)) //Float型
Float と Double はどちらも浮動小数点型ではあるものの、桁の精度が違います。
Float は 6 桁、Double は 15 桁の精度ですが基本的には Float で問題ないかと思います。桁が多くて計算ズレる!みたいな時に Double に代えればいいです。
Bool型
//Bool型はtrueかfalseの2種類
var f:Bool = true //真偽値
//型推論
var g = true //Bool型
var h = false //Bool型
Bool型 は on/off の切り替えだったり、条件分岐する時などによく使われます。
以上 データ型 についてでした。
次回は 数値型 の演算について書いていこうと思います。
実行環境
version |
---|
Xcode 14.2 (14C18) |
Swift 5.2.4 |
公式ドキュメント
https://docs.swift.org/swift-book/documentation/the-swift-programming-language/